スーパースターズ変は…

 面白くないなりに気合いを入れて描いたりしてるのかな、と少しは希望をもってないこともなかったんだが、開幕戦に入ったらやっぱりプロ野球変と同じかな、という気がして、急速にどうでもよくなってきた。
 旧作で単行本にして数巻分にわたって試合を描かれてきた「立っている」キャラと、スーパースターズ変ぽっと出の名前と顔しか分からないキャラを同居させるには、新キャラをそれなりに立たせなきゃいけないわけで、やっぱりもう少し開幕前のキャンプなりオープン戦なりに話数を割くべきではなかったのだろうか。マドンナがいかに奇抜な守備(送球フォーム)を披露したところで、そこに至る何かが読者に明らかにされないことには、それがどうした、という話にしかならないよなあ。
 その上、旧作キャラの方だって、高校野球時代そのままの攻防を繰り広げているだけなので(まあ、里中のスカイフォークとか知三郎のドックル*1とか土門のカミソリシュートとかの例外はないわけでもないが)、結局過去の遺産でしかない。だったら素直に『ドカベン』なり『大甲子園』なりを読んだ方が面白いに決まってるんだよなあ。

*1:もっとも彼はドックルを会得した替わりに『大甲子園』時代に持っていたはずの投法を忘れてしまっているのだが