電撃文庫を買う

 電撃ゲーム小説大賞の受賞作品が発売されたということで、早速今回の受賞作を店頭で品定めした。
 今回気になったのは沖田雅の『先輩とぼく』。カバー折り返しの作品紹介を読んでみると、学校一の美少女かつ変人の「先輩(♀)」と主人公の「ぼく」が、12月24日の夜にUFOウォッチングに出かけたらアブダクションされ、宇宙人にいい加減な解剖をされた結果二人の脳が入れ替わってしまい…という、「ここまでまんま『おれがあいつであいつがおれで』でいいんか?」というツッコミがWeb上に溢れかえることが想像できる内容だったので(実際折り返しにもしっかり『先輩がぼくでぼくが先輩で』って書いてあるし)、さて買おうか買うまいかと一瞬躊躇しつつ本文をおもむろに開いてみたところ、いきなり目に飛び込んできた箇所に、入れ替わったあとの「先輩」が「ぼく」の身体でいろいろと試してみた、ってくだりがあって、しかも「男とはなかなかに気持ちのよいものだね」なんて台詞があるのを発見したので即購入決定。なんだか我ながらかなりダメっぽい判断材料だった気もするが、これで当たってくれればまあ良しとしよう。