今週のスーパースターズ変

 先週アイアンドッグスに登場した「トカヘン」の話が続くかと思いきや、前々回描いてたスーパースターズのキャンプに。まあトカヘン自体は全く感情移入できそうな要素のないキャラだったので、奴の話が続いても別にうれしかないが。ここで場面が切り替わってしまったところを見ると、このまま水島御大はトカヘンの存在すら忘れて、開幕時には何事もなかったように犬飼武蔵がキャッチャーをやっている可能性もありうるな(そういえば、知三郎が前回、武蔵がキャッチャーに転向すると宣言した時に、兄貴はキャッチャー経験がない云々とほざいていたが、3年春の甲子園では、確か武蔵が土佐丸のキャッチャーだった筈。御大の健忘症のせいで、知三郎は兄弟のポジションすら忘れている酷いキャラクターになってしまった)。つうかプロ野球変以降の新キャラって、変人ぶりを前面に出そうとして、単なる嫌な奴になってるような輩ばっかりなんだよなあ。
 スーパースターズのキャンプの方は「打者は3打席連続でヒットを打ったら、投手は打者9人を抑えたら翌日は休養日」というシートバッティングの続き。でも3打席連続ヒットを打った山田は練習の虫なので結局翌日も練習に出るという、果てしなくどうでもいい展開だった。そして猿渡猿は確か登場4回目だが、未だに「キッ」「キキッ」といった類の鳴き声以外の人間らしい台詞はひとつもなし。『野球狂の詩』ではゴリラが野球をやってメジャーリーグで大活躍する『たそがれちゃって!ゴリ』を描いてた水島御大だが、ゴリは生粋のゴリラなのに飼い主(というか親友というか)の少年とは意志の疎通ができてたように描かれてるのに対して、こっちの猿は人間の筈なのに人間の言葉を話さない。こうなってくるとチームメイトとの意志の疎通とか、サインプレーができるのかとかいったことが気になるところだ。実は本当に猿で、またしても御大マンガで野球協約に挑戦?…せんでもいいわそんなこと。
 そして場面は突然、スーパースターズ対アイアンドッグスの開幕戦を行う球場を土井垣と犬飼小次郎のジャンケンで決める、というところへ。コミッショナーの「じゃんけん」というかけ声で次週へ続くという、本当に思いつきでネームを切っているとしか思えない、いい加減な引きだった。